Aさんとのセッションで、わたくしに新たな発見が!
わたくし、この仕事を20年以上やってますが、初めての感覚でとても興味深かったのです。
人が成長することを「殻を破る」などと表現しますよね。
てことで、「殻は破るもの」というパラダイムが、多くの人にがっちりハマりやすくなっているんだろうなぁーと改めて思ったセッションでした。
Aさんは真面目を絵に描いたようなリーダーさん。
この真面目さは、人から信頼され周りに安心感を与えます。
が、その反面、面白みに欠けるとか、既定路線から外れることを嫌うなど融通が効かないと言われたり、欠点として指摘さる事も多くご本人は否定的に捉えがち。
それに拍車をかけるのが、一緒に働く別のリーダーがAさんとは真逆で、いつも奇想天外(Aさんから見たら)で、バンバン殻を打ち破っていくタイプ。
そんな強烈な人が近くにいるので、Aさんは何かにつけ自分と比較をしては、「自分はまだまだ」という評価を言葉を口にする。
まぁ、そう言いたくなるのは分かる。
人間ですからね。
しかし、Aさんと別のリーダーの両方を観ているわたくしとしては、それぞれのやり方で前進と成長を積み重ねているという感覚です。
多くの人を観てきていつもこのように表現しますが、
「私には全員が一列に並んで、それぞれの学びという方向に向かってただ一歩一歩、歩みを進めているように観える」
「学びの方向に向かっていく中で、必要とされる人や事に出会って、必要な体験を積み重ねて行く」
「その一歩一歩に優劣はなく、ただその人個人に体験すべき必要な事が現れるだけ」
と。
私たちはつい優劣をつけてしまいますが、本当は、学びの道に優劣はないんだよなぁーと思うわけです。
まぁ、そんなことを思っていつもセッションしているわけですが、Aさんもしっかり優劣をつけてしまっていました。
しかし、AさんはAさんのやり方で大きく変化を遂げていました。
本人はあまり自覚がないんですけれどね。
その象徴として「殻を破れない」といった表現をされました。
Aさんのこの表現に私としては違和感が湧く。
なぜなら、Aさんは大きく変化しているから。
そこで、なぜに「殻を破る」という言葉に違和感を持つのだろうと探究が始まったわけです。
で、ふと湧いてきたのが
「Aさんは殻を破っているのではく、何かの溶液につけて殻を薄くしているような成長の仕方」という表現。
華々しくパッカーン!と殻を破る感じではないけれど、殻の厚みが以前とは全然違う。
以前のように、分厚い殻で自分を守らなくても良くなった。
殻が薄くなったことで、敏感に色んなことを感じ取れるように変化してきている。
このように大きく変化している。
自分で言っておいて何ですが、「なんかの溶液につけて」なんて、上手いこと言うたよなぁーと自画自賛してしまいました(笑)
【殻を破るだけが成長ではなく、分厚い殻を薄く薄くして行くのも成長】
この観点でクライアントを観ると、別のバリエーションで成長ポイントを見つけやすくなるなぁーとワクっ!としたのでした。
もしあなたが、自分は全然成長しない!殻を打ち破れない!と自己否定しているのであれば、もしかしたら【殻を薄くしているタイプ】かもしれませんよ。
☆とほかみえみため◆◇あることがたし☆