今回は家族の話。
あるクライアントが、母親の話を聴くのがイヤ!耐えられない!と。
詳しく聴いてみると
・今まで仲が良かった人の悪口を言うので聞いてられない。
・話を聴かない。
ということで怒っている模様。
何十年も仲が良かったご近所さんが、話を聞かず自分勝手に話してばかり。
母の言うことを全然聴いていなくて、「え?!言うたやん」などと生き違いも増えた。
話にならない!もうかかわりたくない!と悪口をいう。
その悪口がどんどんスカレートしていくので聴くに堪えない。
そして、相手が話を聴かないと悪口を言っているクセに、当の本人も全然話を聴かない。
こちらの話の腰を折る、話を変える。本当に自分勝手!!
と怒り心頭。
まぁね、そうなるんですよねー。
【人は聴いて欲しい生き物】
これは【聴く】のセミナーで話す、人が持っている【聴くに関しての3つの重要キーワード】のうちの1つ目。
人はみんな、自分の話を聴いて欲しいんですよ。聴いてもらえると安心するし、安定する。
でも、聴いてもらえなかったら、怒りが湧いてくるんですよ。
ナイガシロにしやがってーーーーー!!ってね。
【聴く】は、【相手を尊重する態度】なんですよね。
老若男女、人類皆【聴いて欲しい】。
で、このクライアントの話を引きで観てみると、お母さんもクライアントも【聴いて欲しい】って怒っていますよね。
さて、私の聴くのセミナーではこの様な課題に対して、どんな解決策を提示しているでしょうか?
さぁさぁさぁ、思い出せぇーーーーーー(笑)
まずは、みんな【聴いて欲しい】のだという事を思い出すこと。
みんな同じ。聴いて欲しい状態。
そして、聴いてもらえてない!足りない!!と感じているということを思い出すこと。
こうやって思い出す(思い返してみる)と、なんだかイライラが落ち着いてきます。
セルフモニター効果です。客観視、俯瞰するとも言いますね。
私たちは、物事の最中でも客観視・俯瞰する能力を持っています。
この能力を使いこなせる様になると、自分の感情に飲み込まれたとしても、「スン!」と落ち着いた状態になれたりします。
そうだそうだ、みんな聴いて欲しいだよなー、母も私にしか言えないから一生懸命に聴いてくれーーーーと言ってるんだなぁ
的な余裕も生まれてきたりして。
この余裕が、本来持っている能力を発揮するチャンスを広げるわけです。
ここで使いたい持っている能力とは?
【相手の話を聴く】という能力。
セミナーでも言ってますが、こちらの話を聴いて欲しいなら、まずは相手の話を聴く。
そうしたら、相手の中に聴くためのスペースが生まれる。
そのスペースがない状態で、こちらが話をしても何も聴き入れないので、まずは聴いてスペースを確保する。
相手の話を聴くだけの心の余裕という本来持っている能力は、【人は聴いて欲しい生き物】であるということを思い出すことから!
こんな話をクライアントにしたら、「そうかぁーそうですよねーーーーー」と遠い目をしつつ「やってみます」と言って帰っていかれました。
ここで本当にやってみるとまた一段ステップを上がることになるので、ぜひやってもらいたい!!
もし、あなたにもこんな体験があるなら、ぜひ参考にしてみてください。
☆とほかみえみため◆◇あることがたし☆